カテゴリー別アーカイブ: 展示のご案内

拡張現実美術館 − 聖地巡礼 − 開催中

地元メディアに取り上げられた展覧会は、たくさんの方に来て頂きました。

携帯電話やスマートフォン、タブレットなどで、作品を鑑賞する本展覧会では、アートだけでなくいろんな時間を過ごすことができます。

カフェスペースの美術館スタッフとボランティアによるコーヒーサービス。めずらしい土間式茶室ではお抹茶でお客様をおもてなしをはじめ、普段は公開していない文化財の散策、昔を懐かしむ会話など、アートと合わせて様々な時間を過ごされていました。

信岡フラットミュージアム

信岡フラットミュージアム

ミュージアム入口の長屋門をくぐり抜けると、今井紀彰さんの「10円大仏の足」がお出迎え。  義倉(昔の銀行)の歴史を訪ねて「10円大仏」が、海を渡って小豆島からやってきました。

10円大仏2

屋形井戸

屋形井戸 *この作品は、パンフレットのQRコードでご覧になれます。

屋形井戸では、高橋理加さんの「かごめ」の子供たちが遊んでいます。

屋形井戸3

庭園内では、とのしょうアート化計画の作品以外にも、QRココードによる信岡邸をテーマにした作品展示されています。

屋形井戸

屋形井戸「ウタタネ」*この作品は、パンフレットのQRコードでご覧になれます。

長屋門ー美術館入口

長屋門ー美術館入口

長屋門「ワタシノ上ヲ歩イテル

長屋門「ワタシノ上ヲ歩イテル *この作品は、パンフレットのQRコードでご覧になれます。

 

長屋門2長屋門6

御成門「一期一会」

御成門「一期一会」*この作品は、パンフレットのQRコードでご覧になれます。

御成門

御成門

 

東の蔵

東の蔵

西の蔵「かくれんぼ」

西の蔵「かくれんぼ」*この作品は、パンフレットのQRコードで鑑賞できます。

 

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作品紹介web

2F展示室では、「オヤスミナサイ」と「集合写真」の作品が展示されています。

2F展示室「オヤスミナサイ」

2F展示室「オヤスミナサイ」*この作品は、パンフレットのQRコードでご覧になれます。

2F展示室「集合写真」

2F展示室「集合写真」本作品は、信岡フラットミュージアムにてご覧になれます。

オヤスミナサイwebOK

時間の開館は、12月5日(土)12月6日(日)11:00-16:00です。

来週もお待ちしています!

拡張現実美術館ー聖地巡礼ーが始まります!

 

クリックすると、信岡フラットミュージアムのHPにリンクします。

2015年のとのしょうアート化計画は、小豆島を飛び出し広島県福山市の信岡フラットミュージアムで開催しています。

信岡フラットミュージアムは、庄屋として400年以上に渡って街を深い関わりを持つ国登録有形文化財の信岡邸が、2016年春にミュージアムとして新しい歴史を刻みます。

それに先駆けて、アートと街と美術館のこれからを考えるをテーマに「とのしょうアート化計画 拡張現実美術館ー聖地巡礼ー」を週末限定で2016年1月31日まで開催します。

信岡フラットミュージアム

信岡フラットミュージアム

本展覧会では、「とのしょうアート化計画」と「信岡フラットミュージアム」の展示を通して、 拡張現実美術館を体験できます。

1F展示

1F展示室「とのしょうアート化計画」

◀︎はじめに — 20世紀の美術館について—▶

個人のアートコレクションを起源とする美術館は、1929年に開館したMoMA(ニューヨーク近代美術館)以降、世界中にある多くの現代美術館は、「ホワイトキューブ」と呼ばれる白い空間に現代美術の作品を置いています。

ホワイトキューブの白い空間は、どんな作品にも対応できる便利でバーチャルな額縁・台座として美術館建築のメインストリームとなり、20世紀のアートは、ホワイトキューブを前提で作られるようにまでなりました。

アート作品にフォーカスを合わせるために作られた無菌室のようなバーチャル空間は、そこに偶然あるゴミでさえも「作品」として見えてしまうという、絶対的空間となり、建築家で評論家のジョセフ・ジオヴァニーニは、それを「何もない空間に物質が浮かんでいる冷たいニュートン的宇宙空間」と例えています。

効率的で絶対的空間となった美術館は、ホワイトキューブをという空間をカンバスに見立てた「インスタレーション」という新しい表現方法を与えました。しかし、美術館という空間は「アート」と「社会」を遮断する額縁にもなってしまいました。

その後、無菌室のような美術館から飛び出す新しいアートの展示場所として、より社会と接点を持つ事ができる「街」が台頭しました。

そして、その場所の風土・歴史・政治・文化などに焦点をあてた作品制作を行うサイトスペシフィック・アートという表現活動が生まれました。

2000年以降、「アートで地域活性」をスローガンとした全国各地で行われているアートプロジェクトで展示されている作品の多くはサイトスペシフィック・アートです。アートは、プロジェクトという活動形態で「街」を新しい表現の場として、社会経済システムの中に組み込まれていきました。そして、政治・経済・文化の様々な思惑を伴うプロジェクトの中のアートは、ディズニーランドのようなエンターテイメントのように扱われる危うさを含んでいます。

これらのアートプロジェクトの目的は様々ですが、根底にあるのは「アートによる地域のアイデンティティの再発見・向上」です。言い換えれば、「街を美術館にする」ことです。どんな小さな街や集落にも、一言では語り尽くせないくらいの歴史や文化があり、その中のひとつをテーマに作品を作っても、10人のアーティストがいれは、10の表現・アート作品ができます。街を美術館にするには継続的活動が必要となり、それには経済的・物理的な問題が深く関わってきます。

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とのしょうアート化計画の展示作品

◀︎拡張現実美術館について▶︎

本展覧会のタイトルである「拡張現実美術館」には、ふたつの意味があります。

… ひとつ目は、システムとしての「拡張現実美術館」

1Fで、展示している「とのしょうアート化計画 拡張現実美術館ー聖地巡礼ー」は、「街を美術館にする」ためのひとつの試みです。

デジタルのAR(Augmented Reality=拡張現実)技術を利用して、アート作品をアーカイブ化。

それは、いつでもどこでも作品が鑑賞可能となり、アートだけでなく、そのバックグラウンドにある地域のアイデンティティとも有機的に繋ぐ事ができます。そして、経済的に美術館を持つことができない地域にとって世界中からアクセス可能な美術館が持つことができます。

さらに、街が継続的な表現の場になることは、アーティストにとっても、魅力的な表現の舞台となるだけでなく、街とアートの本来的な恊働関係が成り立たせる可能性があります。

このシステムが、拡張現実美術館です。

… ふたつ目は、アートという行為が「拡張現実」と言う事。

本展覧会では、信岡家の歴史をサイトスペシフィック・アートのテーマにして、QRコードから読み取る5つの映像を作っています。

信岡家の歴史をリサーチ・取材を通してアーティストの頭の中に浮かんだのは、「もしも、建物がしゃべることが出来たなら、彼らが体験した歴史を記憶として、どんな事を語ってくれるだろうか…」と。

実際の建物やモノは、しゃべる事はでありませんが、そこにある建物やモノたちと会話したいと思って作った作品…つまり、アートという行為が、拡張現実なのであり、日常の生活空間の中であっても、その場所は美術館となりえるのです。

パンフレット

パンフレット

◀︎展覧会「拡張現実美術館ー聖地巡礼ー」について▶︎

パンフレットのQRコードで拡張現実である作品は観れますが、作品の起源となった現実の空間を感じることはできません。

拡張現実美術館では、拡張現実というアートと実在の空間でひとつの作品となり、その空間に訪れることが本来の意味での鑑賞となります。

バーチャルな空間で完結しているのではなく、アート作品の起源になっている現実空間を「聖地」として、アーティストと鑑賞者が「巡礼者」になり、その場所に存在する固有の時間と空間を体験する。

それが、拡張現実美術館の聖地巡礼です。

そして、街と深い関わりを持ちながら400年の歴史を持つ信岡邸が、ミュージアムとして新しい歴史を刻むこの場所で、21世紀のアートと街と美術館の関係を考える展覧会「拡張現実美術館ー聖地巡礼ー」の開催は、意義深い出来事と言えるでしょう。

 

 

 

 

とのしょうアート化計画2014千秋楽

8月1日から開催のとのしょうアート化計画2014は、今日が最終日
たくさんの皆さんの参加ありがとうございました!
すでに展示を終えた作品もありますが、最後の作品を楽しんで下さい
@土庄港フェリーターミナル2F  18:30まで

城戸みゆき「光を観る」

光を観る

島の浜辺

島の浜辺土渕海峡の光土渕海峡の光農村歌舞伎の舞台農村歌舞伎の舞台

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山形忠正 バーチャル美術館「アニマルサミットin小豆島」

アニマルサミットin 小豆島

アニマルサミットin 小豆島

@東洋紡績記念館  17:00まで

OLYMPUS DIGITAL CAMERA  羽場文彦「虚構の中にあるもの」

1分小林7:25  小林雅子 バーチャル美術館

koba2+

watanabe2s  渡辺光希 バーチャル美術館

WATANABE

hirose2s  広瀬陽  バーチャル美術館

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fukushima2s  福島佳奈+恒星 バーチャル美術館

fukushima

terakado2s  寺門大  バーチャル美術館

terakado

atsuko2s  安田敦子 バーチャル美術館

ゴミ袋11:23 

@香川県信用組合土庄支店  日没まで
IMG_0456  今井紀彰「十円大仏の足」
 @富丘通り  終日
ちらし2 高橋理加+淵崎地区有志「願い事ひとつ…」
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小豆島土庄町淵崎リズム採集

9月14、15日に開催した来島友幸さんによる「小豆島土庄町淵崎リズム採集」の風景を紹介します

リズムHP クリックすると大きくなります

一日目は、「リズム計り器」をもって淵崎の路地でリズムを採集

20140914_05 手のひらサイズの「リズム計り器」

20140914_01 一つ目のリズム採集は、自治会館側の路地で

20140914_02 二つ目は、伝法川の側で

20140914_03 ちょっと慣れて余裕が出てきて

20140914_04 三つ目は「止まれ」が4っもある路地で

20140914_06 リズムと一緒に心拍数も計ります

二日目は、地主神社で「リズム採集」

20140915_01 坂の途中で「リズム採集」の練習

20140915_02 自分の気持いいリズムを探します

20140915_04 地主神社で「リズム採集」

20140915_05 楽しくまじめに

20140915_06 音を探す子供たち

20140915_03 見つけた音を記録

夏のような日差しで、たくさんの子供たちが参加してまるで夏休みのような雰囲気でした。採集した音の記録を2つ作り、ひとつは参加者に渡して、もうひとつは来島さんの標本として日本中のたくさんの人のリズム中に土庄町のリズムが追加されました。

File01 File02  クリックするとFile03 File04 大きくなります

『人のリズムを計る。なぜ計るのか ? 明確な答えはないかもしれません。ただひとつには見ることのできないもの、ヒトの持つ時間感覚をリズムというカタチで見てみたい。無意識を意識してみたいという欲求からです。 別に難しいことはなにもありません。同じ1分でもその場所やそのときの身体の状態でながーく感じたりしませ んか。どきどき、わくわく、はらはら、ぼーっと、ぼーっと、、、変わります。ヒトの感じる時間はゴムのよう に伸びたり縮んだりアバウトに変わります。アバウトに変わるヒトの時間感覚をアバウトに計ろうとする試みです。ある場所の、ある時の、あるヒトのリズムの採集』

 

 

 

 

小豆島土庄町淵崎リズム採集ワークショップを開催します!

秋の展示も2週目に入りました。今週末の旧三木医院の開館は、9/13(土)14(日)15(月)の三日間です。

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そして、9/14(日)15(月)の13:30から15:00で来島友幸さんの「小豆島土庄町淵崎リズム採集ワークショップ」を開催。集合場所は旧三木医院前の赤穂屋自治会館で当日は12:00から開いてます

リズム 画面をクリックすると大きくなります

手のひらサイズのリズムを作る道具(リズム計り器)を使うサウンドアートのワークショップです。サウンドアートは聞き慣れない言葉ですが、是非この機会にみなさん参加してくださいね。

リズム計り器を持って街を散策する約1時間のワークショップで、自分だけのリズムを探してみてねハマると面白いですよ!

リズム計り器 来島さん制作のリズムを作る道具「リズム計り器」

アート化計画開催期間中に富丘通りを飾っているチラシ雛は、赤穂屋自治会の方が高橋理加さんと一緒に制作し、随所に町のみなさんのアイデアが反映されて、とってもイイ感じです。道路拡張工事でなくなるこの風景は、今だけのもの。リズム計り器を手にして、目と耳でアートのある町並みを楽しんで。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 街を飾るチラシ雛は、日々増殖中。IMG_0095 さすがです。

IMG_0615 チラシ雛に願掛けをして、飾ってください。

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富丘通りから歩いて3分の東洋紡績記念館の屋外では、土庄町婦人会と安田敦子さんで制作した「ある風景」を展示しています。風の吹いている日がオススメです。

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総勢92名の婦人会の方が作品制作に携わりました。

「ある風景」土庄町婦人会 画面をクリックすると大きくなります。

IMG_0589 風車を組み立て

IMG_0661   43番目のメルセンヌ素数の順番にならべ

IMG_0662 最後に記念写真

IMG_0582 旧戸形小学校の作品鑑賞の合間に子供たちや

IMG_0580 土庄中学の英語の先生も制作のお手伝い

たくさんの人が関わった作品です。

 

 

 

 

 

 

秋の展示が始まりました!

8月の旧戸形小学校での展示は終わりましたが、9月からは淵崎の富丘通りと東洋紡績記念館で新しい展示が始まりました。

秋は、土庄町のみなさんと作家が一緒に制作した作品をメインに、商店街、病院、八幡神社など様々な場所で作品を展示しています。

アート@東洋紡績記念館では、土庄町婦人会の皆さんが中心になって安田敦子さんと制作した「ある風景」と羽場文彦さんの「虚構の中にあるもの」を展示しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 1,815個の風車が回る「ある風景」

「ある風景」
この作品は、2013年の瀬戸内国際芸術祭に島に訪れた観光客が残したペットボトルで作る「ゴミを
貸してください – rubbish foots print project」のアート作品の第2段です。「リサイクル可能な状態でアートを作る」ルールに従って土庄町婦人会を中心とした町のみなさんと一緒に作りました。
作品タイトルに使用している風景の「景」には「ひかり」という意味があり「ある風景」には、ふたつの意味を込めています。
そのひとつは、土庄町のみなさんと制作するために共有した時間。
不揃いなカタチや色んな方向を向いている風車ですが、風が吹くと一生懸命に回り、鮮やかな色の環が現れます。それは、風車作りを通じて見える町の風景と似ています。
もうひとつは、空中に絵を描く風景「Chance Painting」風によって現れる色を和を観る空中絵画です。風によって現れる、その一瞬だけを楽しむ風景です。
この風車の真ん中は、暗闇でひかります。
残念ながら、この展示場所は暗闇にならないのですが、丑三つ時あたりに作品紹介の下の箱に
入っているブラックライトを使って作品を鑑賞して下さい。このライトは、絵を描く筆のようなもので、ひかりを風車にあてることで、別の風景が現れます。
時間も、風や光が描く風景も一瞬だけのものですが、
それが「記憶」として心の中に残してもらえたらこの作品は幸せモノです。
この作品は9月25日までの展示となり、作品は解体•リサイクル処理して、次の作品の素材に変わります。
*9,152,052の数字からなる現時点で世界最大と確認されている43番目のメルセンヌ素数の0から9の数字を色に変換してつくる作品は、2006年よりRPG painting(ロールプレイングゲーム絵画ーその時代や場所に応じて変容する絵画ー)としてヨーロッパで「almost  infinity」「God does not play dice」を制作。今回は日本の小豆島で「ある風景」という作品になりました。
風車の色は、43番目のメルセンヌ素数の90,721から92,536の色です。
これからもこの作品は、海の向こうの国で RPG painting として世界中と繋がっていきます。
安田敦子
東洋紡績記念館内のホワイトキューブの内側では、羽場文彦さんの陶器タイルの作品を展示。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「虚構の中にあるもの」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
「虚構の中にあるもの」
写真という現実をそのまま平面に再現する。
機械的な技術と、半永久的な素材であるやきものを使って作品を作っています。
今回は、写真を反転させて組み合わせたパターンを小さなやきものの作品に焼き付けたものと
それを取り囲む空間に紙で再現したものを対比させています。
真実と虚構の境目を作品に中にみていただきたいと思います。
羽場文彦
作品のタイルに写真プリントされているのは、蚤です。
私たち人間の目線でみる蚤は小さな虫でしかありませんが、顕微鏡や観るなど眼差しを変えると
蚤も不思議な美しさや別の世界を見せてくれます。
パワーストーン2013「ストーンヘンジ「0磁場」プロジェクト」
東洋紡績記念館屋内ホワイトキューブでの伊丹裕さんの展示は終了しましたが、屋外にある桜の木の下に「0磁場」ストーンヘンジを引き続き展示しています。
このストーンヘンジは、キャンドルナイトとのコラボレーション作品として、9月20日に富丘八幡神社に移動して石と灯りの作品にバーションアップして展示します。
アート@富丘通りでは、赤穂屋自治会を中心とした土庄町のみなさんと高橋理加さんが制作した「願い事ひとつ」のチラシ雛が通りを飾っています。
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富丘通りを飾るチラシや包装紙で作ったお雛様には、願い事を書いた「願い雛」が入っています
お散歩の合間に願い雛を探してみてください。
みなさんもお雛様を作って、願掛けして飾って下さいね。
増殖大歓迎です!
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富丘通りの赤穂屋自治館前にある旧三木医院では、アート@旧三木医院として高橋理加さん、恒星さん、福島佳奈さんの作品を展示しています。
50年以上前に閉院したこの由緒ある病院では、アート作品だけでなく、当時の三木医院の歴史も紹介しています。
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入口の土間では恒星さんの180cmの木版画。

『「PRE NARASARE」「NARASARE」仁王様の対の作品では、西洋医学が中心になってしまった日本の医療へのアイロニーとして、最後の門番と してそこに立って頂きました。人々が無病息災を祈ること、生老病死の四苦、西洋や東洋、国や地域、大陸と島々、様々な環境・風土・習慣の中で異なる生死観、、、。』

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正面の部屋は、待合室で左の窓から処方箋を渡していたそうです。
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その向かいには三木医院からインスピレーションを受けて制作した版画を展示。
『対となる「MIKI ZERO」「MIKI ONE」では、この三木医院での自然と人との繋がり、生命の輪廻、光と闇、宇宙、○・円・縁、、、。同じであるが違って観える錯覚を用いて和紙を支持体に日本 の風土を意識し制作した作品です。』
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奥のガラスには三木医院の素描が飾られていて、庭の緑が色を添えています。
『実際に観て感じた旧三木医院の情景を半透明なトーレーシングペーパー8枚に鉛筆で描いた「MIKI8Drawings Of Remembrance」では、人とモノ、記憶と忘却、生命と物質。そうした根本的 題材を至ってシンプルに描くことで、観ることと、感じること、そうした行為の繰り返しの中から、その場に棲む何かを、旧三木医院の関 わった人たちの眼差しをガラス越しに追体験するかのように、中庭の光と共にガラスに直接貼って展示した作品です。』

「MIKI  ~ZERO-ONE-RINNE~ (三木 ~零‐壱‐輪廻~)」

旧三木医院を実際に見学させて頂き、その場所、空気を感じ制作した新作「MIKI ZERO」「MIKI ONE」「MIKI 8Drawings Of Remembrance」の10点と、昨年東洋紡績記念館で展示した「PRE NARASARE」「NARASARE」仁王様をテーマにした作品を正面入口入った両脇に展示致します。計12点で「MIKI  ~ZERO-ONE-RINNE~(三木 ~零‐壱‐輪廻~)」というタイトル としました。

小さい時分、時たま熱を出して町の医院に行ったのを思い出す。その独特の匂いとガラス戸の重い出入り口。 老先生の仏像のような細い目に言葉少なで、やさしい言葉遣い。看護師はテキパキ過ぎず、一般の人とどことなく雰囲気が違う振る舞いと所作。帰りにもらう青い印字の簡素な薬の袋。その苦い薬の味と、医院の匂いは今でも脳裏に焼き付いている。

何だか妙な世界に来たような、身近な異空間であったようにおもう。そして大人になり、その医院も老先生 の代を最後に閉じてしまった。

「死ぬのはいつも他人ばかり」と何処かの芸術家は言ったが、自分の死は自分は知ることが出来ないのだろう か?生きていることについて、わたしは何を感じ、考え、知覚したのだろうか。二元論や虚無主義に留まらず、人類の歴史の中で、時 代・民族・宗教・文化などから多様な死生観があるなかで、この現代の複雑に絡み合った問題をみていると、改めてもう一度、様々な角度 から生死について私たちは、真剣に向きあわなければならない分岐点にきていると思っている。

時折、小さい子供は偉大な詩人であり画家だ。さらりと本質を突いた言葉や鮮やかな光を放つ。そんな言葉や 絵たちと出会うとき、如何に感覚を開いた状態でいかなる物事についても向き合うことの大事さに気づかされる。

わたしの10代からの制作の テーマの中に、生命の差異というものがある。今一度わたしも感覚を出来るだけ開いた状態で制作をしてみたいと今思っている。

小豆島への関わり中でさらに自己の中で強く感じていることは、生きることと芸術していることが、いつの日か区別なく融和した世界が体感出来るような作品をつくってみたいと夢想しているところである。

恒星

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入口左側の部屋に展示している福島佳奈さんの「Missing Trace」

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「Missing Trace」福島佳奈

メール、インターネット、ソーシャルメディア…とても身近になったツー ルを日常的に用い、それはとても簡単に、便利に、効率よく、いろいろな事を伝え、知る事ができる時代になった。 忘れがちだけど、クリックだけで、商品がインターネットから届くのではな いのだ、そこに道を走り、物を運ぶ”人”がいるから、手元に商品が届く。 情報に溢れ、なんだか人はどんどん感覚が鈍くなっている気がしてならない。ほこりを被った診察用の道具や沢山の書物、穴の開いた床。この場所で刻ま れた過去の時。 今、住む人がいなくなった後も、中庭には鬱蒼と草木が生い茂っていた。

祖父母から、父母から、私たちへ。命を伝え繋いでいる、ずっと昔から。

この診療所に訪れ、海を渡る船の中で、”伝える”という事を考え直した。

入口右側には、昭和初期以前より使用されていた医療道具や薬、書籍など貴重な資料を展示して町の小さな博物館になっています。

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その奥にある昔の診察室には、高橋理加さんの「臨」を展示しています。

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「臨」

江戸時代の蘭方医から連なる医師の家系である三木家。昭和初期まで使われていた三木病院。

この場所では、きっと何百という「生」と「死」のドラマが繰り返されて来たことだろう。三木氏の御先祖が医師を始めた時代では、病院で生まれて病院で亡くなるという事は、当たり前では無かった。しかし近年我々の「生」と「死」を取り巻く環境は激変した。特に私たちの「死」を取り巻く環境は複雑になった。ベッドの上で、身体中にチューブをつながれて、最期の瞬間を迎えるまで機械に生かされている。実父を看取る時にその様子に違和感を覚えた。親族として一分一秒でも長その命を繋ぎ止めたいという思いがある一方、こんなチューブ、全て抜き去って楽にしてあげたい。そんな気持ちが交錯する。「死」に臨む当人の意思を聞けない以上、そこに正解は無い。

作品は、そんな経験から「死」について考えたものである。思いに正解が無い様に、この作品の意味するところにも正解は無い。古き良き時代の面影を色濃く残す病院で、見る人それぞれの「臨」む時に思いを馳せていただく。それが、我々の明日からの「生」を考えることにもなるのではないだろうか。

高橋理加

旧三木医院は、9月の土、日、祝日09:00-17:00の限定開館です。

 

 

 

 

 

とのしょうアート化計画2014の夏の展示が始まりました。

8月は「日本一美しい学校」と言われた海の見える旧戸形小学校(現戸形公民館)、町の歴史を伝える産業遺産で昭和初期建築が印象的な東洋紡績記念館とその隣にある香川県信用組合土庄支店、土庄港フェリーターミナル2Fで展示しています。

旧戸形小学校では、高橋理加さんとオリーブの島合唱団による「かごめ」と小林雅子さんの「私たちはみんな子供だった」

かごめ

かごめ

子供たちの学び舎という役目を終えた教室に響く子供たちの声と幻影は、今を生きる私たちの姿を映し出しているようにも感じる。

私たちはみんなこどもだった

私たちはみんなこどもだった

トレーシングペーパのランドセルと窓ごしに見える風景がとても印象的。

町の古民具博物館

町の古民具博物館

アート作品の他に、弥生時代から伝わる大釜甑、電気を使わない木製冷蔵庫や、唐箕、縄ない機など、昔の町の生活を伝える町の博物館も楽しんで下さい。

展示会場入口

展示会場入口

教室からの風景

教室からの風景

東洋紡績記念館内のホワイトキューブでは、伊丹裕さんの「地球の公共絵画(7.83HZのシンフォニー)音を観る」と1minute museum-1分美術館-を展示。この作品は、パワースポットの正体を探るアート計画のひとつです。7.83Hzの周波数は、地球の中心の周波数だけでなく人間やイルカの脳の周波数で、それは、滝などのマイナスイオンが多く発生してるところにあり、見えない音を観る映像インスタレーション。

「知の空間」入り口

「知の空間」入り口

7.83Hzのシンフォニー

7.83Hzのシンフォニー

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8月11日(月)13:30-15:30 東洋紡績記念館駐車場にて伊丹裕ワークショップを開催します。

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1 minute museum ー1分美術館ー

とのしょうアート化計画2013の作品を、その展示場所で1分間の映像で観るi Phone限定のバーチャル美術館。App Store でTonoshowの無料アプリをダウンロードしてご鑑賞下さい。

ホワイトキューブ

ホワイトキューブ

現実の空間とi Pnoneで存在する空間のを同時に体験する拡張現実空間や、フル画面して展示空間を歩き回るバーチャル空間など、2つの鑑賞方法を楽しめます。

理屈じゃ語れない愛着

WATANABE

フル画面にして、館内を歩きながら鑑賞するのがオススメです。

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作品鑑賞後に地球のアイコンをタップすると、土庄町観光案内のHPにリンクします。気になる場所を見つけたら、足を運んでみるのもいいかも。

1分小林7:25

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作品鑑賞後に地球のアイコンをタップすると、小林雅子さんの他の作品も観れます。小林ワールドを堪能してみてはいかがですか。

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1分の予告編の後に、4分の本編が鑑賞できます。今年の夏の音と去年の風景がクロスする映像体験

1 minute museumの鑑賞方法は、アプリをダウンロロード後、壁にある作品紹介にi Phoneを向けてアプリのアイコンをタップするだけ。すべての操作は、画面をタップするだけで、拡張現実になったり、フル画面では、そのまま館内を歩きながら作品を鑑賞できます。

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東洋紡記念館の屋外でも、作品が観れます。

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香川県信用組合土庄支店では、今井紀彰さんの「10円大仏の足」を展示。

昨年は、東洋紡績記念館に地下から右足が出てきました。今年は、「しんくみ」まで歩いて行き左足が出てきました。次はどこへいくのでしょうか…。

IMG_0456 10円大仏の足

 

土庄港フェリーターミナルの2Fでは、先行展示をしている城戸みゆきさんの「光を観る」と1 minute museumー1分美術館館ーで山形忠正さんの「アニマルサミットin小豆島」を展示。

光を観る

光を観るの鑑賞風景

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アニマルサミットin 小豆島

アニマルサミットin 小豆島

さらに今年は、とのしょう観光協会の川下さんと石床さんによる「とのしょうアート化計画のインフォメーションセンター」が土庄港フェリーターミナル2Fに出来ました。

土庄港フェリーターミナル2F

とのしょうアート化計画インフォメーションセンター

展示会場へのアスセスやミニ情報など、楽しくて分かりやすい案内が壁いっぱいにあり、休憩スペース、9月20日に開催される「3万4000人のキャンドルナイト」キャンドルカップ作りを体験や携帯の充電などが出来ます。旅の始まりやフェリーの待ち時間に立ち寄って下さいね。

App StoreからTonoshowアプリをダウンロードされた方は、ポスターやパンフレットの表示にi Phoneをかざして、アイコンをタップ。画面に地球のアイコンが現れ、それをタップすると「とのしょうアート化計画」のHPにリンクします。HPでは、作品や展示場所のアクセス情報、観光情報など小豆島滞在に必要な情報が全てご覧になれます。

 

pstoer for app i Phone画面の地球アイコンをタップ

i Phoneを持っていない方でも、1 minute museumー1分美術館ーを鑑賞できるように、準備中ですので、もうしばらくお待ち下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「光を観る」土庄港フェリーターミナル 2 F にて展示中

昨年に引き続き今年も、城戸みゆきさんの「光を観る」を一足早く7月19日から展示しています。

光を観る2014

光を観る2014

土渕海峡の光 土海峡の光

 

島の浜辺 島の浜辺

 

農村歌舞伎の舞台 農村歌舞伎

 

風景のある家2

城戸展示案内2014

 

 

今年の城戸みゆきさんは、とのしょうアート化計画2015に向けて「旧戸形小学校の校歌」を使った作品を制作します。

「土庄町での表現の可能性を探る…」                                                                       私は近年、日常の生活で私たちが目にしているものを素材として使用し、そこから大きな風景を感じさせるインスタレーションを作ることを試みています。昨年は土庄町で出会った風景から生まれた物語を家の形の箱の中に封じ込め、架空の町を作る作品を作りました。他者の視線を覗き込むことで見慣れたはずの風景の中から新しい世界が現れました。

今年は「忘れかけている風景」をテーマに、戸形小学校の校歌を使った作品を作りたいと考えています。私たちは気付かぬうちに色々なことを忘れながら生きています。あまりに当たり前のように日常に存在している歌、校歌。しかし卒業して長い年月が経ったとき、私たちはその歌をどれくらい覚えているでしょうか。

土庄町にある美しい小学校、旧戸形小学校にもかつて多くの卒業生に歌われてきた校歌がありました。それが統廃合をきっかけに歌われる機会がなくなり、やがて忘れられたことさえ気付かずに失われていくかもしれません。旧戸形小学校の学区で多くの方々に校歌を歌っていただき、その歌を録音して収集したいと考えています。どの部分を皆ははっきりと覚えていて、どの部分が忘れられているのか? それを可視化していく過程で、おそらく歌以外の記憶も掘り起こされていくことでしょう。

土庄町での何かのイベントの時やお祭りなどの多くの人が集まる機会を利用して、皆さんと交流しながら歌を収集していくことができればと考えています。

城戸みゆき

 

来年の春には土庄町にある土庄、北浦、淵崎、四海の小学校が統廃合されて新しい小学校になり、毎年歌われていた校歌も、もうすぐ聞かれなくなります。そして「忘れかけている風景」になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

「トレース土庄町」が完成しました!

広瀬12:10全景

 

12月1日より公開制作していた「トレース土庄町」が完成しました。              絵をクリックすると大画面で見れます。

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制作を終えて…

滞在制作当初、現在の土庄町を私的な第三者の視点から見聞きし、それを写しとるという制作プロセスで進めてきました。

絵をかくというより記録をすることに近かったと思います。

しかし、滞在制作後半になると無機質に写しとり、かいていた絵に表情が生まれ始めました。
10日にも満たない島の生活でしたが、第三者の自分が島の一部になっていったのかもしれません。
その感覚に反発したり、身を委ねたりしながら、制作を続けました。
結果、記録というには無理があるたくさんの感情や思いが入り交じった絵になりました。
島の方々と行く場所場所でたくさん話をしました。
そして、滞在中色々とお世話にもなりましたから当然のことなのかもしれません。
絵の中で変化していく様子も是非ご覧になってください。
島民の方々、滞在中よくして頂きましてありがとうございました。
広瀬陽

 

2013年の小豆島とのしょうアート化計画の展示もあと10日となりました。

東洋紡績記念館と土庄港フェリーターミナルで12月20日まで展示しています。