とのしょうアート化計画 TONOSHOW
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作家紹介

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城戸みゆき 
Miyuki KIDO
城戸みゆき「光を観る」@オリーブポートとのしょう

私は近年、日常の生活で私たちが目にしているものを素材として使用し、そこから大きな風景を感じさせるインスタレーションを作ることを試みています。「光を観る」は土庄町で出会った風景から生まれた物語を家の形の箱の中に封じ込め、架空の町を作る作品を作りました。他者の視線を覗き込むことで見慣れたはずの風景の中から新しい世界が現れました。

今年は、来年の展示に向けて「忘れかけている風景」をテーマに、戸形小学校の校歌を使った作品のためのリサーチを行います。

私たちは気付かぬうちに色々なことを忘れながら生きています。あまりに当たり前のように日常に存在している歌、校歌。しかし卒業して長い年月が経ったとき、私たちはその歌をどれくらい覚えているでしょうか。
歌を通じて、失われていくものと、まだ失われていないものについて考えます。
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オリーブポートとのしょう 土庄町商工観光課
土庄町商工観光課
観光
小豆島で生きる!

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作家紹介
城戸みゆき
小林雅子
高橋理加
恒星
福島佳奈
今井紀彰
伊丹裕
羽場文彦
安田敦子
来島友幸

1 minute museum
山形忠正
渡辺光希
恒星+福島佳奈
寺門大
広瀬陽
小林雅子
安田敦子

MAIL

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小林雅子 
Masako KOBAYASHI
小林雅子「私たちはみんな子供だった」
@旧戸形小学校

よく憶えていたり、そうでもなかったり。 記憶していることの量は人それぞれかもしないが、 私たちは皆、子供だった時代があった。
たった一人で大きくなった訳ではなく、たくさんの人の愛情を受けた子供時代を経て大人になったのだ。

夕方、空き地で友達と遊んだ時間は早く過ぎてしまったように、子供時代もすぐに終わってしまう。
そんな儚い時間を閉じ込めておけるような、または想い出せるような空間に出来ればいいな・・・と思う。

現在の自分は過去の全ての経験と繋がっていて、その一つ一つが今の自分を構成する要素であると考えれば、しっかり記憶していることもそうでないことも、自分とその周りの人たちにとって、大切ではない思い出など一つも無いと思えるのではないだろうか。
わたしたちは皆、かつて子供だった。
そのことをとても大切にしてもらえることを願って。
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高橋理加 
Rika TAKAHASHI
高橋理加「かごめ」@旧戸形小学校

この作品は、2004年に発表した「子供の遊び」というシリーズのひとつ。
日本古来より伝わる「遊び」の中には様々な隠喩が存在するが、なかでも「かごめかごめ」というわらべ歌遊びは謎に満ちている事で知られている。
その解釈は多々あるが、私は現代人の感じる潜在的不安の表現の一つとしてとして新たに制作している。
オニになった時の先の見えない不安感、永遠に続くかのような孤独感、猜疑心は、今を生きる我々の姿を映し出していると感じるからだ。
実際のわらべ歌遊びとは違い、オニ役の子供の数が一体でないのはそのためである。
旧戸形小学校は、現実の子供達の学び舎、遊び場としての役目を終えてしまった場所だ。
その教室に響く子供達の声と姿の幻影は、時の流れを逆行させる。
わらべ歌遊びという、日本人の多くが経験的に知っている共通のファクターを通して、世代を超えた人々に何かを感じていただけたら幸いと思う。

願い事ひとつ「願い事ひとつ…」@富丘通り

私は「商店街」が好きだ。スーパーマーケットが進出する以前は誰でも「商店街」で買い物をした。いわゆる「初めてのお使い」をしたのも商店街だった。店主達は忙しそうではあったが、幼い客にも「えらいね~!」などと声をかけつつ「オマケ」をしてくれたものだった。高度経済成長以後今日まで、全国の街の商店街は衰退し、店主の顔の見える買い物から、パッケージに貼られたシールを注視する買い物へと変わった。もちろん、消費者の「安くて便利」というニーズにあわせたものだが、近年多発する産地偽装、賞味期限偽装などは、我々消費者側の横着心の隙につけ込まれた感がある。人口減少期を迎え大量生産大量消費が時代の思想と合わなくなってきた今日、人と人とのふれあいの場としての商店街の機能も見直されつつある。
そんな中古い歴史を持つ街角の商店街が無くなる。富丘通り商店街はごま油の「かどや」発祥の地であり、病院や商店が軒を連ねる土庄町の中心地であったらしい。この場所の展示には、日々大量に送られてくる商品広告や商品包装紙を使った折り紙作品を地域の方々と伴に制作し、「本当の豊かさとは?」「本当に欲しいものは?」を、病院では「私たちの望む最後とは?」をともに考える作品を準備している。
近く道路が拡張されて町並みは変わり、古き良き商店街は地域の人々の記憶の中のみに残ることだろう。この場所でお年寄りや子供達が作品を共同制作することで、商店街の思い出や記憶が次の世代に引き継がれるきっかけになれば幸いに思う。

臨「臨~りん~」@旧三木医院
2011年制作

牛乳パックの再生パルプによる人形
ベッド、医療用チューブ、によるインスタレーション作品。
病院で死ぬことが常識となった現代の終末医療のあり方に対する疑問と臨終の場と次につながる命との関係性から”いのちを見つめる”試み。
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恒星
KOHSEI
恒星「RINNE~undulation~<仮>」
@旧三木医院

小さい時分、時たま熱を出して町の医院に行ったのを思い出す。その独特の匂いとガラス戸の重い出入り口。老先生の仏像のような細い目に言葉少なで、やさしい言葉遣い。看護師はテキパキ過ぎず、一般の人とどことなく雰囲気が違う振る舞いと所作。帰りにもらう青い印字の簡素な薬の袋。その苦い薬の味と、医院の匂いは今でも脳裏に焼き付いている。

何だか妙な世界に来たような、身近な異空間であったようにおもう。そして大人になり、その医院も老先生 の代を最後に閉じてしまった。

「死ぬのはいつも他人ばかり」と何処かの芸術家は言ったが、自分の死は自分は知ることが出来ないのだろうか? 生きていることについて、わたしは何を感じ、考え、知覚したのだろうか。二元論や虚無主義に留まらず、人類の歴史の中で、時代・民族・宗教・文化などから多様な死生観があるなかで、この現代の複雑に絡み合った問題をみていると、改めてもう一度、様々な角度から生死について私たちは、真剣に向きあわなければならない分岐点にきていると思っている。

時折、小さい子供は偉大な詩人であり画家だ。さらりと本質を突いた言葉や鮮やかな光を放つ。そんな言葉や絵たちと出会うとき、如何に感覚を開いた状態でいかなる物事についても向き合うことの大事さに気づかされる。

わたしの10代からの制作のテーマの中に、生命の差異というものがある。今一度わたしも感覚を出来るだけ開いた状態で制作をしてみたいと今思っている。

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福島佳奈
Kana FUKUSHIMA
福島佳奈「Missing Trace」@旧三木医院

メール、インターネット、ソーシャルメディア、、、とても身近になったツールを日常的に用い、
それはそれはとても簡単に、便利に、効率よく、いろいろな事を伝え、知る事ができる時代になった。
忘れがちだけど、クリックだけで、商品がインターネットから届くのではないのだ、そこに道を走り、
物を運ぶ”人”がいるから、手元に商品が届く。
情報に溢れ、なんだか人はどんどん感覚が鈍くなっている気がしてならない。

ほこりを被った診察用の道具や沢山の書物、穴の開いた床。この場所で刻まれた過去の時。
今、住む人がいなくなった後も、中庭には鬱蒼と草木が生い茂っていた。

祖父母から、父母から、私たちへ。命を伝え繋いでいる、ずっと昔から。
この診療 所に訪れ、海を渡る船の中で、”伝える”という事を考え直した。

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今井紀彰
Noriaki IMAI
今井紀彰十円大仏の足
@香川県信用組合土庄支店

これは初期の仏教にあった仏足石と現代最強の偶像 ”お金” が 合体した ”10円大仏”の足の指先です。
信用組合の地下に横たわる巨大な”10円大仏”が目覚めました。足の指を、もぞもぞさせてコンクリートの地面を突き破って動きはじめました。

これは、お金をおもちゃにする輩が創り出したデジタル・マネー に対するアナログ・マネーの反乱でもあります。

私はこれからは、ちゃんとお金を拝みます。
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伊丹裕
Hiroshi ITAMI
伊丹裕パワースポットの正体を探る
アート計画その1
ストーンヘンジ「0磁場」プロジェクト
@東洋紡績記念館

地球上の地脈のエネルギーから磁場のラインを導きだす作業の中で、小豆島は重要な瀬戸内のパワースポットとなっていることが発見 できます。パワースポットは、7.83Hzの振動数を多く内在している空間であり、自然界に存在する良質の空間のことです。
この7.83Hzの地球のエネルギーを集積することで人間の意識が高められます。
つまり、良質の自然は人間が本来持っている自然治癒力や創造力を増幅するための癒しのパワーを持っています。
このプロジェクトは、風景を見えるカタチのパワーと見えないエネルギー(地脈や空間のエネルギーなど)の 関係性を計りながらアートを根幹にして環境の改善を図ります。
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羽場文彦 
Fumihiko HABA
羽場文彦「虚構の中にあるもの」@東洋紡績記念館

大きな塊が割れている断面や人工的で構造的に複雑な物体が壊れている様子に目を奪われることがあります。
今回の展示では、区切られた特別の空間の中にもう一つの異なる空間を作っていこうと考えています。
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安田敦子
Atsuko YASUDA
rubbish footprint project の第2章
「ある風景」@東洋紡績記念館

風景の語源は、風と光。 町の人たちと捨てられたものからつくる風景。
そこから何がみえて、どこに続くのか。
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安田敦子

 

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来島友幸
Tomoyuki KURUSHIMA
来島友幸「小豆島土庄町淵崎リズム採集WS」@富丘通り !!!!
リズム計り器は、ふだん無意識に自然に流れる時間の感覚を自分の身体、五感を通して意識的、感覚的にリズムという音にしてあらわすための道具です。自分が今いる場所、自分の今の身体の状態で、そのとき感じる時間感覚は常に変化します。その変化を計り、チューニ ングするための道具がリズム計り器です。
なぜ計るのか?
アートになぜ? はタブーですが…
1つには見ることのできないもの、
ヒトの持つ時間感覚をリズムという形で見てみたい、無意識を意識したいという欲求からです。
別に難しいことは何もありません。
同じ1分でもその場所やそのときの身体の状態でながーく感じたり短く感じたりしませんか。どきどき、わくわく、はらはら、ぽーっと、ぼー っと、、、変わります。
ヒトの感じる時間はゴムのように伸びたり縮んだりアバウトに変わります。
アバウトに変わるヒトの時間感覚をアバウトに計ろうとする試みです。
ある場所の、ある時の、あるヒトのリズムの採集。

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1minute museum
 
digital

土庄フェリーターミナルと東洋紡績記念館で、とのしょうアート化計画2013の作品を1分間の映像でみるバーチャル美術館。
App Store でTonoshow appをダウンロード(無料)して i phoneでご覧下さい。

searchapp

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山形忠正
Tadamasa YAMAGATA
山形忠正アニマルサミット in 小豆島

人間も動物も同じ生き物として青い地球に住み、共に輝く生命を持っています。
「アニマルサミット in 小豆島」は、生き物に見える小豆島のカタチから未来・地球・環境・共生の世界を島の子供たちと一緒に考えました。
小豆島の旗と動物柄の椅子に空いている穴は、目の前にあるモノだけでなく、その先にあるモノを考えて欲しいという想いを込めて。
青い円卓にある絵の長居スプーンとフォークは、自分が食べるためではなく、相手に食べさせてお互いを思いやるために。
円卓にある暗くなると光る人間のカタチをしたビーズは、一人一人の生命のしるし。
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- - - - - - 渡辺光希
Kohki WATANABE
渡辺光希理屈じゃ語れない愛着

土庄町の人の髪でつくった作品。
切り落とされた髪にはどんな想いが込められているのか。
積もった感情はうねりながら形を求めて根を伸ばし、かつてここに存在した白い時間に出会い記憶の繭へと変わって行く。
時の流れをゆりかごにして、大切な昔を懐かしむように、やさしく思い出を守り続ける。
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福島佳奈+恒星
Kana FUKUSHIMA + KOHSEI
恒星+福島佳奈漂泊の境界

白い流木、遠い何かと交信する。
石はずっと記憶してきた。
太陽に照らされ、時に現れ消える境界を。
種から芽を出し、枝を伸ばし、葉を茂らせ、花が咲く。
そしてまた、実をつける。
月夜に照らされ海を漂い流れ着いた。
あの時見た、あの魚たちは今どこを泳いでいるのだろうか?
2013年8月、石切り場にて、蝉の甲高い鳴き声の中、青い海を前にその真っ白な流木に心動かされ、撮影した作品です。
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寺門大
Dai TERAKADO
寺門大息吹

小豆島・土庄町の生活と自然が隣り合って存在している島独特の環境が印象に残っています。海や山といった豊かな自然環境が住宅や街の周囲にごく当たり前にあること自体が人々の生活や心という明確に目では見ることのできないようなところへ影響を及ぼしているのではないだろうかと。この作品は、その場所あ環境であるからこそ形成された人々の生活や心といったものと同様にそこでしか生まれ得ないものであって欲しい。当たり前の存在となってる自然と待ち魅力というものを改めて認識するような違和感を抱えながらも島の風景となりえるようなそんな作品を目指しました。
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広瀬陽
You HIROSE
広瀬陽トレース土庄

2013年12月1日から10日間で東洋紡績記念館のホワイトキューブに描いたこの作品は、インターネットにある土庄町のイメージと滞在中に見聞きした町の断片を収集・再構築した私的な土庄町です。
…あるものを記録し再構築していく行為は、絵を描くと言うより地図を書いている感じ…
制作当初は、町を第三者の視点か写しとるつもりでした。
しかし後半になると無機質に写しとり、かいていた絵に表情が生まれ始めました。
その感覚に反発したり、身を委ねたりしながら制作を続けました。
結果、記録というには無理があるたくさんの感情や思いが入り交じった絵になりました。
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- - - - - - 小林雅子 
Masako KOBAYASHI
小林雅子記憶の糸

その昔、この場所でつくられていたものと同じ糸で室内を飾ってみる。
それは、獲物を捕らえる蜘蛛の巣のような記憶を伝える脳神経のように見えないだろうか
今ここには、工場で働いていた、ある女工さんの記憶が捕らえられている。
それは個人的な記憶であるとともに、島の記憶でもある。
大切な記憶を忘れずここに留めるために、
また次の誰かに伝えるために、この作品が役に立てば良いな…と思っている。
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安田敦子
Atsuko YASUDA
安田敦子ゴミを貸してください

rubbish footprints project 2013

モノには役割があり、それは価値と呼ばれ、価値がなくなった時にゴミと呼ばれます。
時代や社会に取り残されたモノに新しい価値を与える現代アート。
それは、10年後50年後もアートを呼ばれているのでしょうか。
時代と共に変わるゴミを価値あるモノとすて生き続けるシステムーリサイクルー
rubbish footprints projectは、2103年瀬戸内国際芸術祭の期間中に観光客が残した3トンのペットボトルを「リサイクル可能な状態で制作」をルールにリサイクルを繰り返しながらアートと呼ばれるモノを作り続けます。
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